塗り替えたあとの部屋に家具と荷物を戻していった。
不思議なことに入りきらなくなっていた
いったいどうやってこの部屋に収めていたのか、いや元々収まりきってはいなかったが、どうやってこの部屋に存在していたのか全くわからなくなってくる。
四次元ポケットが急に三次元ポケットになっちゃったーおしまいだー。
某ネコ型ロボットのようなカラーリングになった部屋がそう言ったか言ってないか、とにかくモノが多すぎる。
というわけで、断捨離を行うべきであることは考えるまでもない。
が、我が家は漫画だけでも蔵書が1万冊は優に超え、それだけ集めるくらいだから
と、即座にナレーションが入る程度に捨てるという選択肢は浮かばないわけで、やはり捨てたくないものはやはり捨てたくないので、次は収納スペースを作るために、収納スペースの無駄を減らすことにした。
カラーボックスなんかは安くて手軽ではあるが、高さ方向で無駄が生じる、その無駄を合計すると1段ないし2段は増やせるはずだし、ガラス扉のオーディオラックをフィギュアのディスプレイに利用していたがこれもかなりの無駄があった。
そのため、これらを解決する方法として本棚を作成することにした。
購入したほうが早い話だし、きちんとしたものになる気もしなくはないが、ピッタリ欲しいサイズとなると話は変わってくるので作ることにする。
幅や高さ等妥協するなら以前と変わらない結果になるのは目に見えているからだ。
なかったら作ればいいじゃない
当サイトのタイトルがここでようやく出てきたわけだが、探してないものは作ればいいのだ。
箱モノは寸法さえきっちり取っていれば割と簡単に頑丈に作れる。
板の切断は運べる車さえなんとかできれば、ホームセンターのラインカッターでほとんど誤差なく切ってもらえるから実質組み立てるだけだ。
しかし問題は我が家の車は二人乗りのCOPENだった。
長物は助手席に乗せられても1m強が限界、オープンカーにして助手席に女性を乗せるでもなく板を乗せなければならないわけだ。
一応貸し出しサービスで軽トラを借りれるが、乗りなれてない車に乗る不安と、その間の保険が不安である。
そのため今回は地元の材木屋に指定サイズで切って持ってきてもらうことにした。
これは運搬費や作業費が結構取られたのであまりお勧めしない選択肢だし、のちのちプロ向けのホームセンターで普通扱ってないような木材を購入し、COPENでも運べるサイズのパーツに分割して棚を作ることができ費用も安くすんだので、やるなら試行錯誤してできる限り自分でやることをお勧めしたい。
図面の作成や材料の選定
幸い図面の作成や構造的な面での知識はあったのでjw_cadを使用して難なく作ることができたが、全くの素人だとここでもつまづくかもしれない。
ただの箱を作るだけならそう難しいことではないが、注意しなければならないのは木取りだろうか。
1,000mmの寸法の木材から500mmを二枚作ることはできますか?
答えはNOだ。
なぜ?500mmが二枚で合計1000mmじゃないか。
そう思った方は失敗する。
ノコギリの刃の厚み分で木材を削ることで切断しているという物理的な問題を頭に入れておかなければならない。
刃の厚さが1mmなら500mmの板を切断して作ったときに残りは499mmになるのだ。
もし寸分たがわず中心で切断できたとすれば、出来上がるものは499.5mmが2枚ということになる。
そういったことに注意をして販売されている規格サイズの木材から必要なサイズをどう切り出すかなどを考えて材料を選定する。
木材には流通している規格サイズがあるので、具体的に〇〇で作ろうと先に決めてもサイズがあるとは限らない。
このあたりは材木屋を利用するのなら何を作りたいのかと完成時のサイズを伝えれば適切な木材を選定してくれると思う。
少なくとも僕が利用した材木屋は要望を伝えると木材自体の硬さを考慮して選んでくれた。
自分でやるならホームセンターに足を運んで置いてある規格サイズを把握することからはじめるべきだろう。
そういったことを踏まえて今回ムクボードという杉の集成材で910×1820の規格サイズの板を選んだ。
杉は柔らかいので加工しやすいし、サイズ比で考えると安くて使いやすい。
厚みも24mmと厚みがあるいので組んだあとの強度も十分だ。
制作に取り掛かる
材木屋さんに切ってもらったムクボード
910mm×1,820mmを写真にある以外のも含めて6枚分
後の写真を見てもらうとわかると思うけれど板目の方向をどう使うかも重要なので気をつける
1枚ずつサンダーでヤスリがけ、仕上げは240番で、元がそれなりにキレイだったとしても、めんどくさがらずに80、180、くらいの順に荒いものから順にかけていくと結果的に消耗品である紙ヤスリの消費が抑えられる
サンダーは安いのだと3,980円くらい
ヤスリがけだけで半日かかった
あらかじめ棚板を乗せるダボの穴をあけておく
ドリルガイドを使うと垂直に開けやすい
コカ・コーラのアルミ缶を切ってドリルのブレが少なくなるように隙間を埋めた
最初に箱を何とかして組む
一人だと結構つらい
寸法をきちんと取るのもいいのだけど
大工さんの現場合わせのような形で一旦棚板を収めて板の位置を決めてネジ止めした
棚板切断時の寸法誤差をこれで帳尻合わせできる
側面の板の底に穴をあける
下の段の本棚にもダボ穴をあけてダボを打つ
上段になる本棚をはめる
材木屋さんに持ってきてもらうのだからもっと下段を長く作るほうが安全ではあるかと思うが、組み立ての作業スペースと部屋までの搬入経路を考えるとこうせざるを得なかった
組み立て完了
ダボや棚板がところどころ入ってるのは前述のとおり現場合わせしたため
なお作業中にフローリングが損傷
塗装のときに引き続き養生はちゃんとしよう
仕上げにワトコオイルを塗って乾燥させたあとの状態
保護しないと木材はすぐ汚れるし痛む
また本棚のように箱モノで組んだ場合あまり心配ないが木材が反ることも留意しないといけない
半年ほどたった現在の状態
IKEAの VAXMYRA ヴァクスミーラ という照明を使用
LEDを制御するドライバーボックス TRÅDFRI トロードフリ 等が必要なので少々高くつくがケーブルもアレクサからの制御もひとまとめにできる
ANSLUTA アンスルータ という廉価版のドライバーが出たのでそれなら少し安く済むかもしれない
いずれアクリルで中が見える扉をつける予定
材木屋さんに机の天板も頼んで机も新調した
天板もムクボードをそのまま切断せずに使うという手もあったのだが
材木屋さんと相談した結果、反り、机としての木材硬さ(ムクボードは杉なので柔らかいため筆圧が強いと鉛筆ですら凹む)、価格を考慮してゴムの木を選んだ
反り対策も相談するとドリルできちんと下穴をあけないとネジが入らないレベルで硬い木材を選定してくれたりする
何か聞かなかったが恐らくウッドデッキの端材で出たウリンとかだと思う
ダイソーのインテリアシートでクローゼットも白くしたのだが、どうやら白は人気らしく足りなかったうえに半年たった今も、いつ行っても白だけ売り切れで変えていない
今回は特にオチもなく
あとはPCを作るだけとなった
実際作ったのは3か月後のZen3発売してからになるんですけども
おまけ
余った木材でケーブルボックスを作った
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