友人にも部屋を改装、というほどでもないが綺麗にしたのちのちに「最初PC買い換えるって話でしたよね」という突っ込みは受けた。
だが塗り替えをした理由は簡単である、これを見てほしい。
汚い
部屋を塗り替える前の写真を撮り忘れてビフォーアフターが見せられないという致命的ミスを犯したのだが、数年前の汚かった状況が偶然icloudに残っていたため、よりひどいビフォーとアフターを見せられるので、むしろ理解してもらうには良かったかもしれない。
とにかく汚い。
壁はヤニで汚れているし、モノが多いし、本も収まりきっていない。
絶望です。
ここで思い出してほしい、僕が作ろうとしているのは藍様をモチーフとしたPCだ。
言い換えればそれは藍様そのものである。
我が手足となって働く式神ではなく、むしろ付き従い尽くす主なのだ。
その主を、こんな汚い部屋に、迎え入れる。
無理です。
そんなわけで理解いただけただろう、彼女をお迎えするにはまず部屋を綺麗にしなければならなかったと。
そもそもこんな幻想を抱いたオッサンでなくても、普通に考えて好きな子を家に連れてくるってときは片づけるでしょう。
それです。
しかし、あるべきものをあるべきところへ片づける、レイアウトを変えるというだけでは根本的な解決にはいたらないわけで、まず壁を綺麗にすることを考えた。
取れる手段はいくつかある。
壁紙を剥がして新しい壁紙を貼る
壁紙を剥がしてペンキで塗る
壁紙を剥がさずにペンキで塗る
1を避ける理由、高い
これは張り替えるのに必要な壁紙の量を計算すると想像している以上に多くなる。
通販なんかだと980円~とか書いていたりするが1mでの価格で、販売している幅次第では30m、50mと必要になるのだから、計算するとウン万円になる。
輸入壁紙なんかだと110円~なんて書いてあるものの1cm単位ですなんてケースもありアホみたいな価格になる。
安いところだと30mで6,980円なんていうのもあったりするが、欲しい色があるとは限らないし次に問題になるのが張り替えの難易度だ。
のりがついているものならまだいいが、自分でのりを塗るものもあるし、そもそもどちらの場合でもズレないように、空気が入らないように、しわにならないように張り替えるのは難しいと思われる。
これが簡単にできるっていうんなら職人さんはいらないでしょっていう話だ。
メリットとしては柄が選べる、立体感や質感なども選べる
2を避ける理由、下地処理が難しい
次に2、これは一見簡単に見えるのだが実は問題がある、1にも共通する問題点なのだが剥がした下地がキレイではないからだ。
この写真はのちに塗り替える際に何も考えずに壁紙を剥がして絶望した写真である。
下地はいろいろあるが、画鋲など刺して白い粉がついたら石膏ボード。
そうでなければ普通の合板。
ほかにもいろいろあるけど、だいたいそんな感じだ。
恐らくこれはエアコン取付を考慮してここだけ合板だったのではないかと思うのだが、僕の部屋は石膏ボードと合板が混ざっていてパテうめがされていた。
左端に見える紙の取り残しも剥がすのが難しい理由で、濡らして下地をいためないように素早く取るのだがうまくいかないし、失敗すると石膏ボードまで水分が浸透してしまい痛める。
パテもプラモなんかのパテ埋めとは違って熟練の職人さんでもないと壁を平らにするのは至難の業、これも素人でできるなら職人さんはいらないって話になるやつだ。
壁紙の貼り換えの手段を取った場合はまだいいかもしれないが、ペンキを塗るとなるとここで平滑にしておかないとボッコボコに見えてしまう。
絶望です。
メリットは特に思いつかない、下地がモロに影響する=デザインできるくらい
3にもデメリットはあるが最善の選択
ということで素人が簡単かつ綺麗にできる手段としては3の選択肢が一番いいことになる。
僕は何も考えずに自分でパテ等もやってみるつもりで試しに目立たない壁を1面だけ剥がしたが絶望したのでお勧めしない。
だが3にも問題はある。
少し経年劣化してる程度や穴があいてる程度なら拭きあげて綺麗にしたり、ちょっとパテで埋めたりする程度で済むので総パテしなければならないよりは簡単だが、ウチのようにヤニ汚れがひどい場合はヤニシーラーを念入りにしないとペンキを塗ったあとに下地からヤニが浮いてくるのだ。
それに貼ってある壁紙に立体的なテクスチャ感があるとそれはそのまま出てくる。
これらの対処をきちんとしなければならない。
僕の部屋はこの通り汚い上に模様まであった。
してどの手段を選ぶか決めたら道具などを用意する。
壁紙貼り換えを選んだ方は誰か他をあたってください。
必要な道具
・刷毛とローラー
細かいところを塗るのには刷毛、広いところにはローラーどちらもあったほうがいい
・ローラー用のスポンジ
色別に必要、ラップで乾かないように保存も可能だが複数あるほうが楽
・ヤニ止めシーラー
タバコのヤニ以外に木材からのヤニも止めるためには必要
・養生テープ
長いビニールの一辺がテープになっているもの塗り分けしたり床や動かせない家具の保護
・マスキングテープ
細かい箇所の保護
・バケット
ペンキ塗り用のバケツ、ローラーに適切な量のペンキを吸い込ませやすい
・ペンキ
これがないと話にならない
ペンキと色を選ぶ
今回は藍様を迎え入れる部屋なので、藍色と白を基調にすることにした。
ペンキは油性水性のほか、ペンキではない気もするがクレイペイントという粘土系がある。
ここまで書いて忘れていたが左官という選択肢もある、珪藻土入りの漆喰を塗るとか、ただ総パテの難易度と同じになるのであまりいいとは言えない。
僕はRESTAという店で売っている壁紙の上から塗れる水性ペンキを使用することにして、色は青系と白系をいくつか取り寄せて試し塗りをしてから判断した。
選んだのはNAVIA インディゴライトブルーとスノーホワイト
このシリーズ、製造元はニッペホームプロダクツなので、ニッペのDIYペンキシリーズと同じなのかもしれない。
水性のペンキは薄めるのに水を利用できて塗りやすいし、においも少なく基本的には無害なのでこれにした。
反面、耐久性はあまりないのですぐ傷ができるし気が付くとこすれて色が薄れていたり、艶なんかは劣るため、目に余るほどになれば都度塗り足してやる必要があるのは留意しておく。
このとき小さいスペースを塗ってみて感じた色と、壁を塗ったときでは面積の違いで見え方が変わるので、いいと思った色よりも少し彩度が低いものを選んだほうがいい。
街中で奇抜な色をした家をときどき見かけると思うが、ああいう失敗を犯すことになるからだ。
白に関しても寒色系の白と暖色系の白で全然違うのでサンプルを取り寄せるのを強く勧める。
道具などがそろったところで塗っていく。
時期は夏、春にPC新調を思い立って調べるうちに時は流れ、コロナでの自粛からの給付金もあったので行動に移したのは夏だった。
ちなみに汚れを落とすのにまずスチームクリーナーであらかた汚れを落として、それからヤニ止めシーラーを塗った。
僕の場合前述のとおり壁紙を剥がしてみたので他にヘラなども購入したが以下の有様なのでやめておいたほうがいい。
絶望。
パテ埋め、絶望。
穴もあきまくりで剥がさなくてもパテ埋めが多い、絶望。
ペール缶の注ぎ口を別途買うと注ぐのが楽になるが、マスキングテープでも代用できる。
塗る順番は天井から先にやるべき、養生が大変。
塗ってみると意外と綺麗にいく
これでPCもとい藍様をお迎えするのに適した部屋になったはずだ…。
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