PCを買いかえたり、PCパーツを新調するにあたってよく聞くセリフ。
「いまは時期が悪い」
新しいCPUが出るから時期が悪い、出たばかりでご祝儀価格だから時期が悪い、新しいGPUが出るから時期が悪い、出たばかりでご祝儀価格だから時期が悪い、時期が悪い。
PCを新調するにあたって参考にさせて頂いた某動画でも聞いたこのフレーズ。
そう、永遠に時期は悪いので、永遠に買い換えない。
永遠に時期は悪いし。
IntelのCPUであるcore iシリーズの第二世代Sandy Bridgeで十分だったりして長らく買い換えないSandyおじさんなんていうのもいたりするくらいだし。
普段使いでネットする程度ならそもそもスマホで十分で、PCなんて必要ないまでに世界は進歩しているし。
e sportsが盛り上がりを見せているとはいえPCはゲーム機としてはアホほど高い。
性能が上がっている分高くなるのも理解できるが、パーツ一つ一つの価格もどう考えても高くなっている。
大多数の人にはそもそもPCを新調する必要もなく、時期がよくなることはないかもしれない。
かくいう自分も、ゲームはPS4などゲーム機でするし十分だからっていうSandyおじさん…
それ以上の原始人である
Nehalemおじさんだった。
Nehalem : Intelのcore iシリーズの第一世代 10年モノの化石
しかして実際のところは、確かにClip Studioなどで重たいイラストを描いたり、漫画の見開きページを描いて「うおおおお、重いwwww」などとのたまわりながら使っていたので、正直性能面で十分だからとは思っておらず、買い換えないととは思っていた。
5年くらい前の時点ですでに。
じゃあなぜもっと早く買い換えなかったかといえば、当時は自転車操業気味で同人活動をしていて金銭的余裕がなかったというのがひとつ。
そして、大きな理由としては家庭事情で描けなくなってしまい開店休業状態になったので5年くらい前の時点では感じていた買い換える必要がなくなってしまい、ほぼネットをするだけとなったためipad Proとスマホで事足りていてPCの起動も少なくなっていたからだ。
そういうわけで今年丸9年を迎えたNehalem機にメインPCとして頑張ってもらうことになっていた。
そのipad Proも元々は液タブ替わりにもなると考えていたが前述のとおりの理由でTwitterと某ソシャゲ専用機となりはてていたくらいには描けなくなっていた。
開店休業状態になっていたことやこの間の詳細な内容は、話がそれるのでまた別の機会に書くことがあれば書こうと思うし、恐らくはいずれこのサイトも以前同人活動をしていたときの友人知人、いつも自分の作品を読んでくれていた方々の目にふれることが出てくるであろうことは想像に難くないので、そのときが来たら書こうと思う。
しかし昨年末に状況が一転し、今年になってからはいろいろとやりたいことがでてきた。
ここ数年は何も考えなくても見れるようなアニメを流し見したり、ただただ無心で周回すればいいだけのようなソシャゲをポチポチする程度のことしかできないくらいには精神に余裕がなかったのが、欲を持てるようになった。
以前のようにはいかずとも創作活動をしてみたいし、Youtubeに動画をあげたりもしてみたい、マインクラフトのレイトレーシングを試してみたり、VRをしてみるのもいいだろう。
そうなるとこのNehalem機…ポンコツである。
長年頑張ってくれた彼女に対して失礼だと思うが、はっきり言って化石。
かろうじて最低限ネットサーフィンや、あなたは掃除機か何かですか?と問いただしたくなるレベルの回転数と騒音でうなりながらブラウザゲームをさせてくれる程度の能力だ。
女性視しているわけではないが、とある理由から彼女と呼称する。
そのうえ突然ブルースクリーンになったり、と思えばグラボが認識されなかったり、メモリを何度もさしなおしする羽目になったり、とにかく満身創痍になりつつあった。
このころの状況を例えるならば命令をしても最低限のことしかできないポンコツ式神しか持っていないポンコツ陰陽師のような状態である。
私を捨てて早く買い換えてください、新しい式を探すのです…。
長年頑張ってくれた彼女がそう語りかけた…りはしなかったが、まるで後押しをするかのようにどんどん調子を悪くしていった。
ようやく買い替えの時期が来た。
だが冒頭に書いた通り、時期が悪い。
思い立ったのは春ごろだっただろうか、Intelの第十世代が出るから時期が悪い、からの調べれば今はAMD優勢でZen2がすごいらしい、などなど止まっていた時間が動き出したばかりの自分では知識が足りておらず、調べれば調べるほど長く使うならZen3まで待ったほうがいいか、はたまた劣勢になったIntelが値下げをするなら相性問題を考えてIntelにするか。
と、今は時期が悪いおじさんになっていき、次なる式神をどうするべきか悩んでいた。
そして当初は単に性能と静音性を重視したPCが欲しく、サイコムあたりでBTOする予定だったのだが。
ここでまた、昔とは全く違う今のPCの事情を知る。
七色に無駄に光るアレ、そうゲーミングPCだ。
まだこの時点では無意味に光らせる気など毛頭なかったが、サイドがアクリルやガラスパネルのPCなどが主流になっていることを知り、ケース自体のデザイン性などが昔とは全然違うことに衝撃を受けた。
Thermaltake「Level10」というBMWとコラボしたかっこいいデザインのケースがかつて欲しかったのを思い出し、今はどんな個性的なデザインのものがあるのか調べていくうちに、ふと思ってしまった。
そうだ…痛くしよう。
そうと決まればなるべくデコりやすい筐体がいい、世の痛PC制作者はどんなものを作っているだろうか。
そう調べ始めて出会ったのがMODPCという世界で、海外にも目を向けるとそれはまぁとんでもないデザインのものがあふれていた。
PCを一つのジオラマとして表現していたり、机や壁と一体化させていたり、本格水冷でスチームパンクな見た目にしていたり、パーツ一つ一つを活かしてまるでスターウォーズのスターデストロイヤー内部のようにしていたり。
あげればキリがない。
そんな中で見つけたのがプロ生ちゃん自作PC・MOD PCコンテスト2019の存在とその受賞作。
東方projectのレミリア・スカーレットをモチーフとした痛PC、みかんライオン氏の「Remilia deco♥PC」だった。
元々、ただイラストが描いてあるだけのグッズなどに魅力を感じなかったので、痛PCにしようと思いたった後も、ただ側面などにイラストを貼っつけるだけじゃなと思っていた。
これだ…。
奇しくも自分の好きなキャラクターも東方projectのキャラクター、藍様である。
カラーリングなども含めて藍様をモチーフとして制作しよう。
方向性が見えた自分がまず取り掛かったのが…。
Comments